山梨県ウェブマガジン やまなしぃ

お出かけ/Outdoor

 

秋の甲州市を歩こう

人も自然も足早に
装いを変える季節です


いよいよ12月。1年の最後を迎えるこの月は「師走」と呼ばれるように、日々走るように慌しく過ぎていく時節です。見る人の目を楽しませてくれる色とりどりの木の葉もそろそろ散り始め、冬支度を始める頃。忙しいのは人ばかりでなく自然も同じなようで、めまぐるしく周囲の景色が移ろい、次の季節がそこまで訪れていることにはっと気づかされます。

きれいだと心打たれるものを、美しい景色を、忙しい現代に生きる私たちははどれほど意識しているでしょうか。
たまには時間を早回しする乗り物を降りて、自分の足で自分のペースで歩いてみたら、新しい発見があるかもしれない。

とっておきの風景を探しに、紅葉の真っ盛り、晩秋の甲州市を歩いてきました。


1ヶ月だけの限定風景
“ ころ柿の里 ”


恵林寺周辺、旧塩山市松里地区は“ ころ柿の里 ”と呼ばれ、毎年多くの観光客がその風情ある景観を楽しむために訪れる観光スポットです。
家々の軒先で揺れるころ柿がその鮮やかな色彩で存在を主張する様子は、紅葉との相乗効果でまさに豪華絢爛。
多くは一般の農家が自宅の軒先に干しているため許可なく立ち入ることはできませんが、甘草屋敷(かんぞうやしき)と岩波農園の2箇所は観光客の受け入れを行っており、自由に写真撮影もすることができます。

ころ柿は干し柿の一種で、能登、白川など産地は複数ありますが、甲州市のころ柿はその中でもとても柔らかく上品な甘さがあり、最高級品とされています。“ 甲州百匁(こうしゅうひゃくめ) ”という大きな柿を使っているのもこの地域のころ柿が人気な理由のひとつです。

天日干しは11月のほぼひと月と12月の初旬までなので、この時期だけの限定風景といったところでしょうか。天気によって色合いの変わる橙は見ていて飽きることなく、きっといつまでも眺めていたくなるはず。
甘草屋敷では座敷に上がることができますので、中でゆっくりところ柿をご鑑賞ください。表から見るのとではまた違った風情を感じることができますよ。
また、岩波農園では熟練の作業を間近で見ることができます。ころ柿づくりに興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。

ころ柿の名前の由来は、柿全体がまんべんなく陽に当たるように、ころころと位置を変えたことからだと言われています。
自然の恵みだけでなく、人々の努力の成果があってこそ、ころ柿は毎年その美しくあでやかな姿を私たちの前に現してくれるのです。


足休めは
武田信玄ゆかりの寺で


歴史に残る大偉人、武田信玄がかつて治めていた甲斐の国。山梨には各地に武田家ゆかりの地がありますが、もっとも有名な場所と言えるのがここ旧塩山市の乾徳山恵林寺(けんとくさん えりんじ)でしょう。恵林寺は武田信玄の菩提寺であり、境内にある信玄公宝物館では信玄にまつわる宝物を多数展示しています。

“ ころ柿の里 ”を歩いた後は恵林寺の静かな境内で足を休め、遠い歴史の面影を感じるのもまた一興。参道から境内まで続く見事な紅葉も見所のひとつです。

晩秋の甲州市は日々お疲れのあなたの目をきっと楽しませてくれますので、ぜひ足をお運びください。

山梨県甲州市塩山上於曽1651
電話 0553-33-5910
開館時間 9:00~16:30
休館日 火曜日(祝祭日にあたる場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
観覧料 個人/大人300円 こども200円  団体(20名以上)/大人200円 こども100円

 
岩波農園

山梨県甲州市塩山小屋敷1579-1
電話 0553-33-9585

 

山梨県甲州市塩山小屋敷2280
電話 0553-33-3011
拝観受付 8:30~16:30まで
拝観料 個人/大人300円 小中学生・高校生100円  団体(20名以上)/250円

 

山梨県甲州市塩山小屋敷2280恵林寺山内
電話 0553-33-4560
開館時間 9:00~17:00(入館受付は16:30まで)
休館日 毎週木曜日(4月~11月は無休)※年末年始の休館日はお問い合わせください
観覧料 個人/大人500円 小中学生・高校生100円  団体(20名以上)/400円