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特集/Special

 

山梨県立宝石美術専門学校

山梨県立宝石美術専門学校は、日本で唯一、ジュエリーづくりのすべてを学ぶことのできる公立の専門学校です。今年の9月には甲府市中心部への移転も果たし、充実したカリキュラムとともに将来のマイスターを育成し続けている同校。ジュエリーの世界にとどまらず、山梨の地場産業をドライブさせていく大きな力として、時代の最先端を走るその魅力に迫ってみました。

本場で学び、本場で働く
チャンスを若い世代に


山梨県のジュエリー産業は地域を代表する地場産業のひとつとして伝統ある歴史とともに発展しながら、現在では全国ジュエリー生産額の3割を占める一大産業となりました。山梨は現在、宝石加工から貴金属加工・生産・販売と、多岐にわたるジュエリー技術および知識の集積地となっています。

そんな山梨に県立宝石美術専門学校が誕生したのは1981年4月。甲府市東光寺の愛宕山中腹に、全国で唯一となる公立ジュエリー専門学校として開校しました。以来、県内ジュエリー業界とも密接に連携しながら、時代のニーズに相応しい人材の育成に取り組んでいます。

カリキュラムは2年制の専門課程。単一のジュエリー学科で構成される同校の学生数は2010年現在、73名にものぼっています。そのうち6割以上は女性であり、全学生の4割近くが県外から進学。名実ともに国内最高のジュエリー専門学校として認知されていると言えるでしょう。


プロフェッショナルを
輩出し続ける
充実のカリキュラム


教育内容の大きな特徴は、デザイン、プロダクト、ビジネスの3分野から成り立っていること。まず初年度の基礎学習では、「デザイン分野」でジュエリーの描き方やコンピュータグラフィックス、「プロダクト分野」で宝石や貴金属を用いたジュエリーの制作方法、さらに「ビジネス分野」でマーケティングや原価計算などを学んでいきます。

そして2年生の応用学習では基礎学習における成果を統合したうえで商品開発を学んでいくとともに、学生自身によるオリジナルジュエリーの提案も行っていきます。卒業制作ではテーマに沿った内容で企画、デザイン、加工、プレゼンテーションを実施。ジュエリー制作の過程すべてを手がけていくことによって、真のプロフェッショナルが育成されていくというわけです。

カリキュラムは県内でジュエリー産業に携わる方々と共同で策定されたもの。そのすべてが現場で生きるための学びに直結していくため、同産業に進みたいと願う学生にとっては最良の学習になると言えます。

国内トップクラスの講師陣は現在、常勤7名のほか、第一線で活躍しているプロフェッショナルの非常勤講師39名で構成されています。資格取得や就職支援も行いつつ、あらゆる視点からジュエリーづくりを学ぶことのできる最高の環境づくりに徹してきたこと、そして最新の情報を提供し続けてきたこと…。それが創立30年間で1,000人を超えるというジュエリーマン、ジュエリーウーマンを輩出してきた原動力にもなっています。


節目の年に中心街へ移転。
新天地でさらなる飛躍を。


そして開校30周年の節目となる2010年、県立宝石美術専門学校は甲府市中心街の新しいランドマークとなる紅梅地区の複合ビル『ココリ』(kokori)の7~8階に移転しました。9月6日には先だって移転開校式典が行われ、すでに授業もはじまっています。

新校舎のロケーションはトレンドの最前線とも言える甲府市の中心街ですから、学生たちは常に最新の商品販売や流通のすがたを目にすることにもなります。ジュエリーだけでなくファッション全体の流行をより敏感に感じとることのできるような環境になったことは、学生たちにとってさらに大きな財産となるのではないでしょうか。人の往来も多い地区でさまざまな人々と出会い、交流するチャンスも増えることでその視野も格段に広がり、ジュエリーづくりのモチベーション向上にも大きな影響を与えてくれるのではと期待されています。

新校舎内では一般の方々や観光で訪れた方々に向けた「展示交流スペース」も無料で開放されています。同スペースでは本校の学習内容や山梨のジュエリー産業の歴史を紹介するコーナー、先達や学生による作品の展示コーナー、さらには業界の皆様が寄贈した原石や貴金属に触れることのできる体験コーナーなども用意されています。ジュエリーに関する専門書や雑誌類も豊富に取り揃えてありますから、甲府市中心街の新しいプレイスポットとして興味のある方は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。


10月9~11日に、
いよいよ『宝美祭』(ほうびさい)
が開催


そんな同校では10月9日(土)~11日(月)の三日間、年に一度の学園祭『宝美祭』(ほうびさい)が開催されます。
学生たちが中心になって行われる宝美祭では授業で制作した作品展示などが行われ、学生たちの自由な表現、そして斬新な企画が創造・発表される一大イベントになります。

ジュエリーファッションショーなど、同校ならではのイベントも盛りだくさん。
ご家族やお友達をお誘い合わせのうえ、ぜひ“将来のジュエリーマイスター”たちが躍動する学び舎の熱気とクリエイティビティーに触れてみてはいかがでしょうか。

※写真は9月25日の新校舎内でのオープンキャンパスの様子。学園祭でもジュエリー工房や作品を見ることができます。


住所 山梨県甲府市丸の内1丁目16-20 ココリ7・8階 山梨県立宝石美術専門学校
電話 055-232-6671